これから紅葉が深まり、森林の中には虫がいなくなり、作業にはいい時期です。
初夏に植生調査を行った場所にて除伐作業を行いました。
除伐前は下笹で視界が遮られています。
常緑樹を除伐し、落葉樹を残していき、風通しよく明るくしていきます。
下笹を刈払い、常緑樹であるアラカシ、イヌツゲ、ネズミモチ、ヤブツバキ、フジと1種類ずつ刈っていきます。
そうすることで、樹木の名前を覚えやすいとのことです。同時にカウントもできます。
除伐するとすっきり明るくなりました。
ここは貯水池ダム建設により買い上げられ、50年放置されて、もとは棚田だった場所で、今では荒れた雑木林です。
燃料革命以前は、芝刈りや、落ち葉の堆肥利用により、昔の里山は木が生い茂ることはなかったとのこと。
木も太くなるまでに切られ、現在のような高木はなかったようです。
諸事情を鑑み、昨今の里山整備は、常緑樹を除伐し、落葉高木樹は仕方ないので残していくのがベターな方法となっています。
除伐された木は今のところ利用することはないので、まとめて放置となります。
枝葉を細かく切り、朽ちていきやすくするしかない。
兵庫県民は県民緑税として年間800円徴収され森林整備等にあてられています。
そうやって整備されるのはほんのわずかだとか。
都市近郊の森林はボランティアによる整備が期待されます。
森林ボランティア講座の実習は今回で終わりとなります。
「人と自然が結びなおし、人と人が結びなおしていく」
私たちは、立ち止まり、振り返らなければならない。