alternative blog2015/12/28

“懐かしい未来”と”幸福の経済学”

工業化社会、経済成長、競争社会、情報化社会を経て、グローバル社会へと時代は変化してきた。
生活や習慣、伝統や文化、生き方の変化。
溢れかえるモノや情報。便利さと裏腹にストレスや不安や社会的混乱は増す。
人と人との繋がりが薄れ、社会との一体感が薄れ、頼れるのはお金。
年々生きる意味や幸せが見失われてきているように思う。

 

『いよいよローカルの時代』〜ヘレナさんの「幸せの経済学」という本がある。
1975年初めてラダックへ
心の平安、生の喜びを生まれながらの当然の権利であると感じている人びとをラダックで私は知った。共同体や大地との密接な関係が、物質的な富や技術的な洗練などを超えて、人間の生活をとても豊かにすることができるのだということを知るようになった。別の道を可能だとういことを学んだのである。(『いよいよローカルの時代』〜ヘレナさんの「幸せの経済学」はじめに より)
この本で”レトロフューチャリズム”(RETROFUTURISM)「懐かしい未来」。未来は過去という、まるであべこべな言葉を知った。

ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ
ローカル化をめざす国際運動の草分け的存在であり、エコロジーと文化のための国際協会ISEC創設者 。1988年『ラダック 懐かしい未来(Ancient Futures)』を出版。
http://www.localfutures.org

経済のローカル化(地域社会や地元の経済を再構築)
互いとかかわる時間を増やし、自然の中ですごす時間を増やし、農産直売所など地域社会の存在を感じられる共同体での時間を増やし、八百屋など個人商店との関係を育むといった、つながりの根本に立ち返る
(『つながりを取りもどす時代へ』幸せの経済学より 大月書店)

 

年の瀬(2015年)